東海バンジョー甦る

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 いきなり惨たらしい写真で失礼します。
今日もBanjo加藤、自戒をこめた掲載です。(汗)
昨年秋、練習合間の休憩でギタースタンドに立てかけたバンジョーを自分でシールドケーブルにつまづいた際、
スタンドごと倒してしまい、この始末です。

木の床に倒れ込みペグがその加重をもろに受けとめてしまい、
一番弱い部分を剪断したのがよくわかります。
楽器単体だったら、ブリッジがトップを破っていたかもしれないです。

通常バンジョーをギタースタンドに立てる際は裏返しにすることを知っていたにもかかわらずの最悪ボンミス。
重心が下にあるので、倒れ込む瞬間はスローモーション。
手をのばし引っかける事までは出来たのですが、
掴むまでには至らず倒れてネックとヘッドが分断する瞬間までを克明に目撃する羽目になった訳です。
残酷極まりなかったですね〜、まさに例えようがありません。

開き直って、
自分で修理あるいはネック部分を交換するためにパーツ探しもして見ました。
しかしここは我が師、大森氏から譲り受けた経緯もあり多少予算を掛けてもちゃんと直すべく、その昔何度か訪れた東京神田のカワセ楽器に相談しました。

世間は広いもので同じような修理があるのでしょう、
すんなり持ち込んでくださいと返事をもらいました。
そして年明け、忘れもしない山梨じゅうが孤立したあの「バレンタインの大雪」の前日です。
何十年ぶりかで店内に入った途端、
当時も感じていた普通の楽器店にはない職人気質の空気感がすぐに甦りました。
そして店長と話しているうちに『治したい』という希望は『これは治るぞ』という確信となり信頼して預けることが出来たのです。
この行、大袈裟ですね〜。(笑)

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それから一ヶ月、修理完了の連絡をいただき、
先日引き取りに行ってまいりました。
自分が抱いた、こうゆう風に治したいというイメージ通りに治っていたのには本当に驚きと、誠に敬服です。(喜)
写真をご覧ください。4弦ペグの下、インレイのずれの部分が接合部分です。裏側は少し濃いめに塗装してありすじすら見えません。
帰り際店長にひとこと「倒さないようにね」と激励され、新宿の高速バスターミナルに向かったのです。

バスの出発まで、立ち呑み屋で一人で祝杯をあげたのは言うまでもありません、楽器ケースは倒さないようわきに置いて。

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