清里ブルーグラス・リビング開催にあたり

会場となるホール

会場となるホール

来る5/13(日)開催の
「清里ブルーグラス・リビング」へ
出演する宝塚ブルーグラスファミリーバンドと
井上ご家族と旧交のある吉田コーセイさんのコメントを掲載します。

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宝塚ブルーグラスファミリーバンド
“Music in the Air”
「音楽はクーキ(空気)……」
……音は空の気にあります。

 ヨーロッパの旋律とアフリカのリズムが
アメリカのアパラチア山中で出会ったブルーグラスは、
代々小さな田舎のコミュニティで家族を通じて伝わってきた
アコースティックでオーガニックな音楽が基本です。

 家族という最小のユニットでしか伝わることのできない、
また田舎のキンフォークスという閉鎖的な
コミュニティ空間でしか創ることのできない、
そんな暖かくホノボノとした、
またときにはトゲトゲしい相克の空間を楽しんでみませんか?

 父と母、兄と妹 –フィドルとバンジョー、マンドリンとベース– の、
宝塚ブルーグラスファミリーバンドの音楽に予定調和の空気はありません。
目を見て、息を感じれば自然に音が合う。
それが、私たちのファミリーバンドです。

……みなさんも一緒に、そんな空気(Air)を感じてください。

宝塚ブルーグラスファミリーバンド
 井上 三郎(バンジョー)
 井上 由利子(フィドル)
 井上 太郎(マンドリン)
 井上 ゆい子(ウッドベース)

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 Sabさん(井上三郎氏)が編集長を務める
ブルーグラス専門誌「ムーンシャイナー」が創刊された翌年だったと思います。
大阪梅田のキャノンサロンで写真展を開催中だった私は、
宝塚にあるSabさんの実家に一泊ご厄介になったことがありました。

 その晩は、CDを大音量で聴きながら深夜まで音楽談義に花が咲いたわけですが、
襖一枚隔てた隣りの部屋ではSabさんのお母様と奥様の由利子さん、
まだあどけなかった太郎君とゆい子ちゃんが就寝中でした。
「お願いだからもっとCDのボリュームを下げてください」と私は言うのですが、
Sabさんは「いつもこんなんよ」と笑いながらおっしゃる。
あまりに私が音量を気にするものだから、
終いにはSabさん襖を開けて寝室を見せてくれました。
全員が川の字になって熟睡しておりました。

 そんな日常生活を送ってきた井上ファミリーが
今回ここ八ヶ岳で演奏してくれることになりました。
これまで4人で練習したことなど一度もなかったという
宝塚ブルーグラスファミリーバンド。
もしかすると…ご家族一緒にいることがすでに音楽なのかもしれません。
                                      
吉田コーセイ

清泉寮キャンプ場メインホール

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