** 2014年05月 **

今年初ライブだ。

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 いつもより寒かったりメートル越えの積雪があったりで足下も定まらず、
夜の外出はいまいち不安な冬が過ぎ、
ようやく夜に盛り上がりたいライブなどが安心して開ける時期です。

・・という訳でもないのですが、わが八ヶ岳Mt.Boys今年初ライブ。
昨日ふぉ〜くしんが〜ずと共に「にゅう・ぐり〜ん・せっしょん!!」出演してきました。

なにを血迷ったかコーセイさんが衣装を冬物シャツにしたもので、
久ぶりのライブの緊張も重なり、
メンバーみんな無駄に汗をかいた約1時間の演奏でした。(^_^;

紙面の細かな情報掲載をみて来てくれたという初めてのお客さんも居たりで、
久しぶりにしては本当にうれしいライブが出来ました。
みなさん聞きに来てくれて誠にありがとうございました。

さて、来月にかけて八ヶ岳南麓、いろいろイベントが開催されますが、
八ヶ岳Mt.Boysの次は、6/8(日)清里で開催される「つつじ祭り」に演奏の機会がありそうです。
詳しいことがわかったら「ライブ情報」に掲載します。

関係サイト:清里観光振興会
(http://www.kiyosato.gr.jp/pleasure/event/2014/hanamatsuri/index.html)

コーセイさんスジに依りますと、中村進君に依頼していたオリジナルソングが出来たみたいです。
これも楽しみです。

※写真は2カポでインスト演奏中かな、それにしても地味なシャツ。(^_^;
 次回は何か考えておきましょう。

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ずっと昔にコーセイさんが作ったビルモンローのポスターと復活した僕のバンジョーです。
チーフの鈴木さんが会場の入口に飾っていたので、ライブの記念写真にしました。
このポスターについての話し、いずれしましょうね。

BMOに行ってきました。

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バンドメンバー、ベースのナリちゃんが付き合ってくれました。
長坂駅、なな、なんとsuicaが使えるようになっていた!
・・普通の方は驚きませんね、田舎者はビックリです。(^_^;

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お天気も良く、絶好の河原でバーベキュー日和。

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列車の旅の定番、・・しかも早朝から。

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BIG MOUNTAIN OPRY
(ビッグ・マウンテン・オープリー)略して「BMO」ですね。
神奈川県伊勢原市で年二回行われているブルーグラスのコンサート。
伊勢原市のシンボル大山でビッグマウンテンです、ベタです。(笑)

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国道246号沿いにある伊勢原市民文化会館で行われました。
今年で19年、37回目を迎えたそうです。凄いです。
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コンサートのオープニングは横須賀から来ていた
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・あっぺんでぃくす

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・LOST HIWAY

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・The Forty’s

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・ACOUSTIC STRINGS 倶楽部

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・小田原BG研究会
ここのベース担当三浦さんは僕が20代のころ一緒にバンドを組んでいました。
なので親愛をこめて写真は2枚掲載することにします。

前半司会をつとめ、このコンサート主催側のスタッフでもある
西村さんからお誘いを頂きお伺いしました。
西村さんは平塚市に個人で音楽・絵画教室を開いていて、
このコンサートは教室の生徒さん達がたくさん出演していました。
教える楽器はギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレと、
ブルーグラスとハワイアンに偏っているところが大変ユニークです。

またご自身で教則やタブ譜も出版し、とてもしっかりした音楽教室です。
この教則、僕も使っていますが
バンジョー、マンドリンのビギナーにはとても参考になりますよ。

ナリちゃんは中学生のとき西村さんが理科の先生だったそうです。
旧交を温めることが出来て良かったことでしょう。

今回は写真を沢山掲載してみました。
掲載の写真の他全部で14バンドの演奏を楽しみ、
久しぶりに血が騒ぐような刺激をうけて帰ってきました。
これからの八ヶ岳Mt.Boysの参考にもなるような演奏会でした。

ベストなアルバム

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2001年西ドイツでCD化された
The Dillards「BACK PORCH BLUEGRASS(1963年)」と
「LIVE!!! ALMOST!!!(1964年)」です。

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昔々、神奈川県は藤沢と鎌倉を結ぶローカル線江ノ電の柳小路という駅のそばに楽器好きの中学生N君が住んでいました。彼の弾く楽器は一風変わっていたのです。それはアルミの筒に表はビニールが張ってあって裏はベニヤ合板でできたお盆で蓋がされていて、突き出た竿には鉄の弦が5本張ってあるのでした。

N君はそれを3本の指で1小節に8個からなる音符を実に器用にはじきトラディショナルなアメリカ民謡を奏でます。そう彼は5弦バンジョーが上手だったのです。

鎌倉の海辺の高校に通うようになったある日のこと、彼は校舎の廊下でLPレコードを脇に抱えた生徒を見かけた途端、走り寄り目をパチクリさせて言うのでした「そのレコード貸して!」と。今になって思えばN君の好奇の表現のような瞬き癖はこの時からだったのだろうか・・。

面食らったのはレコードの持ち主であるO君、でもこのLPレコードを介した出会い以降のふたりはN君の中学生時代からの友だちA君を交えトリオで生涯、流行の言葉で言うなら腹心の友となるのです。そしてそのO君が小脇に挟んでいたLPレコードこそがこのThe Dillardsの「LIVE!!! ALMOST!!!」なのでした。
以来N君はこの借りた「LIVE!!! ALMOST!!!」の中の「Dixie Breakdown」を一生懸命練習したのだとさ。めでたしめでたし。

僕がこの3人と知り合うことが出来、この2枚のLPレコードをO君に聴かせてもらいながら聞いたN君とO君の出会いのエピソードです。O君は何でN君が中学生でバンジョーを弾いていたのだと驚き、N君は何でO君が中学生なのにブルーグラスの聞いていたのか驚いたそうです。僕はそんなふたりの出会に驚きましたけど。(汗)

ドン・レノが好きだったN君は既に名曲「Dixie Breakdown」という曲の存在自体は知っていたはず、でもあのドン・レノの奏法では流石の彼でも当時は弾けなかったのかも知れません。

それから数年後、今度は僕が目の前でN君の「Dixie Breakdown」Doug Dillardバージョン完コピを生で聞くハメになるのです。僕はレコードを聞くことなんかより、N君の生バンジョーがどれだけ刺激的で挑発的であったことか。このDillardsのLPレコードが欲しくて探しました。すると通っていた大学の生協の中古レコード売り場で「BACK PORCH BLUEGRASS」は手に入れる事が出来、なんとラッキーだったことか。僕がアール・スクラッグスよりもドン・レノっぽい奏法のダグ・ディラードを好きになったのもこの頃からです。

N君を訪ねるたび、N君は目をパチクリさせ、「加藤、これ聞けよ」と覚えたてのフレーズを聞かせてくれました。そこにA君が遊びに来ると早速にディラーズごっこの始まりです。「Dixie Breakdown」、「Dougs Tune」、「Black-Eyed Susie」よく弾いたものです。そして夕方になると藤沢に3人で出掛けラーメンを食べたりしてから解散するのでした。

N君とは旧姓中野、故大森康弘さんの事です。The Dillardsに関わる僕が大学生の頃の康弘さんとの思いで話しなのでした。こんなローカルな話題でCDを語るなって感じですよね。こりゃまた失礼いたしました。

康弘さんが2010年、アールさんとダグさんは2012年に逝ってます。なのであっちのブルーグラス界じゃあ康弘さんが2年先輩なんですよ。例によって目をパチクリさせながら二人相手に、「聞いてよ、ソニー・オズボーンってこんなこと弾いてんだぜ」な〜んて聞かせていることでしょう。

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※化粧箱付きプラスチックケース、それぞれのジャケットが表紙のライナーノーツ、改めてデザインされているケース裏面。、なんか妙に気合いが入ったCD化ですよね。(笑)